幽霊やゴーストの声を聴きとれるH美。霊やゴーストはH美のような霊感がつい人を待っているのかも知れない。たとえH美にとってその例やゴーストは全く知らない存在であっても、H美に霊やゴーストは救いを求めるのだろう。今回はH美がある裕福な家のポルターガイストに遭遇した話である。
家具や絵が空中に舞う謎の部屋
H美は過去に裕福な家庭が暮らす家の1つの部屋で怪奇現象が起きているから調べるように知人を通じて依頼を受けた。その大きな屋敷の1つの部屋では、高級家具のテーブルやいくつもの椅子・壁に飾られていた絵画数点など部屋にあるインテリアすべてが空中に浮かび乱雑に飛び交っている事をH美は目撃したのであった。そのポルターガイスト現象と呼ぶことのできる奇妙な光景を静めてほしいと家主から頼まれた。
子どもがすくすく育つ家で霊魂に話しかけられる
その裕福な家庭には、小学生くらいの子供が3人いたが、3人の子供たちは健康に過ごせていたから安心できた。子供たちも部屋のインテリアすべてが部屋の中を飛び交う様子を目撃していた。怖いという気持ちよりも、とても不思議な光景だと子供たちは理解していた様子だ。H美はそのポルターガイストが起きている部屋に閉じこもり、部屋の状態を眺めたのである。多くのインテリアや物品が部屋中を飛び交う中、H美は女性のうめき声のような音を聞いた。それは霊魂がH美に話しかけている声だったのだ。
霊魂が語る壮絶な過去
話の内容は、過去にその家の先祖か父方の家族にいじめられて酷い目に遭い自殺したという内容であった。その裕福な家に対して、とても恨みがある様子だった。H美は、怒り狂っている霊魂を鎮めるために、ゴーストの言い分を聞き続けた。ゴーストがポルターガイストをおこしている事は明らかにわかる。ゴーストの望みを叶える必要がある事に気づいたが、その望みは意外にも簡単な事であった。その家族全員で、自殺した昔の知人のお墓をお参りして墓地に花を飾るだけでゴーストの怒りは収まるのであった。
霊の話は聞き取れるが意味を理解できない
ポルターガイストは、霊・ゴーストが部屋を荒らしてうるさい騒音などを立てる怪奇現象のことだ。人の恨みは根深いもので、家族に対して怨念を持たれると子供が病気になり死ぬ事もある。霊・ゴーストの声を聞き取り、霊・ゴーストの言いたいことを理解する人は珍しいだろう。H美はその家の主にゴーストが話ししたこと全てを伝えると、家主は霊の正体や怒り狂っている事に理由に身に覚えのあると答えた。H美はゴーストの言いたい事を聴きとれるがその話の意味を理解できないパターンが多い。なぜなら、霊・ゴーストの言い分を理解できるのは、霊・ゴーストが生きていた頃の知り合いだった人物だけだからだ。ゴーストの話を聞きとり依頼者に伝える事が、H美の仕事なのである。H美は霊と会話できない。なぜならたいていの場合、霊・ゴーストが言いたいことだけをH美に伝えてH美の話し声をゴーストや霊は聞き取れないからだ。霊・ゴーストが一方的にH美に向かって話をするだけなのである。
聞き役に徹することにも何らかの意味があるのか
H美が霊を見た時はいつでも、霊・ゴーストは言いたいことだけを言って消える。霊の話を聞くことがH美の役目である。その後霊に苦しめられる人の悩みや問題が解決するから不思議だ。霊やゴーストに変わり果てた人物に謝り望みを叶える行動を起こすだけでポルターガイスト現象は静まり平穏を取り戻せたのであった。やはり、大人でも意地悪なことを弱者にすると弱者がゴーストになって恨みをはらす為に怪奇現象が起きるとH美は考えている。