全てのエヴァンゲリオンお疲れさまでした!
まず率直な感想をいうと、庵野監督の「意地でもおわらせる!」
そういう熱意がビンビンと伝わってきました。
これまでのマンガ、アニメ、映画のいろいろ「謎」になってたり
ボカしてた部分を、ここぞとばかりに回収していって、
映画を見た誰しもが「これで無事に終わったね」
としか言いようのない映画だったと思います。
劇場版エヴァンゲリオンの序・破・Qは、議論の余地がありまくりで
不完全燃焼のまま最終シン・エヴァンゲリオンを待たされていた感じですが、
よくもまあ、こんなにあからさまに「お・わ・り」を叩き込んでくれました!
グウの音も出ませんよーー!というのが1回目の感想です。
碇ゲンドウがどこまでも女々しい
ゲンドウファンの方(いるのかな?)、ごめんなさい。
シン・エヴァンゲリオンは上映時間が2時間半と非常に長いんですが、
序盤から中盤にかけては、展開が早くて時間の長さを感じさせません。
くろなみレイの人間性を取り戻していく感じは、ゆっくり目のテンポで
少々長く感じましたが、アヤナミストにとってはじっくり描写されていて
大満足だったのではないかと思います。
映像も超きれいだし、戦闘シーンのアングルが奇抜で見応えがあり、
ちょっと酔ったほど。それぐらい臨場感ありの最高のエンターテイメントでした。
しかし終盤。これはエヴァンゲリオンのストーリーとしては
絶対に欠かせないパートだというのはわかります。
この終盤があるからこそ、「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」が
すっと入ってくるので、超重要なのは、本当にそうだと思うんです。
それでも言わせてください。
ゲンドウさん、女々しすぎ!!!
碇ゆいと対話するような感じで回想したり思いを述べたりするんですが、
シンジが大人の思考にシフトチェンジしているのに、
ゲンドウは駄々こねた2才児か?ってくらい、どうしようもないです(爆)。
だから同情よりも興ざめしちゃうというか。。。
碇ゆい、男見る目ないというか。若い女性だったら感情移入する余地があるかもですが、
子育て真っ最中のアラフォー女の私からすると、
いやいやいや、妻に先立たれたって子どもいるんだから、
カラに閉じこもらないでがんばりなさいよ、あんた。と。
でも、ゲンドウさんがまともなパパしてたら、そもそもエヴァンゲリオンは
登場してないから、好きになれないけど、ゲンドウさんの女々しさこそが
エヴァンゲリオンのキーになっています。
絶対に大画面と大音量で見るべき映画
3月22日放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は庵野監督でした。
映画冒頭のマリと使徒との戦闘シーンについても特集されていて、
庵野監督は最初の映像を見ながら「つまらない」「つまらない」を連発。
CGクリエーターさんが「命を削ってでもやると言ったからには
修正もやるしかない」と言っていただけあって、本当によかった!
マリのファンじゃなかったけど、映像がきれいすぎてマリがかっこよすぎて
惚れ惚れするほどの戦闘シーンでした。そして酔った。
公開日に見た時に「なんだか酔ったなー」と思ったんですが
仕事の流儀の庵野監督のダメ出しぶりをみて納得しました。
戦闘シーンひとつとっても、周囲のスタッフがドン引きするほど
アングルにこだわってたんだなと。それだもの、酔うよね。