最近は、ネットに接続さえしていれば、
なんでもかんでも閲覧できてしまいます。
そうなると、なんとなく疑似体験をして満足してしまうんですよね。
確かに海外旅行など、行くのにお金も時間もかかるし大変な場合はそれでもいいのかもしれません。
でも、ちょっと足を延ばせば実際に目にすることができるのでしたら、
やはり実際に行って、触れて、聞いて、見る、味わう、という方が、
トータルの人生としては深みが出てくると思います。
そして、リアルを楽しむ場合は、徹底的にリアルを楽しむこと。
リアルが目の前にあるのに、
カメラ越しに見ている人がなんと多いことでしょう。
カメラをちょっとずらすだけで、
カメラでは捉えきれない感動がたくさんあるのに、
それを目の前にしていても、「残したい」思いが先に来て、
感動を半減させているのです。
現在子どもが通っている保育園では、
ときどき子どもの体操の発表会があるのですが、その際、
撮影は一切禁止です。
理由は、子どものリアルの姿をしっかりと目に焼き付けてほしいからという
保育園側の配慮です。
これに文句を言う保護者もいないわけではありませんが、
でも、実際にこどもを集中して見るということって、
日常でも実はあまりなかったりするんですよね。
ですので、しっかりと子どもをみて、
それに感動する親御さんは結構いらっしゃって、毎回好評です。
カメラやビデオで残したい気持もわかります。
ですが、それ以上に大事なのは、今その瞬間は、
やっぱり今しかないということです。
振り返って見ることができるのはあくまでもカメラ越しで見たものだけ。
その時の、気持の高揚感、空気、臭い、温度、
音、体の動き、そういったいろいろな条件すべてをひっくるめて
記憶というのは残っていくものです。
カメラ越しだけでは、なんとも味気ない想い出ばかり、
なんてことのないよう、
今この瞬間もしっかりと楽しんでくださいね!