昔の人は地震の予兆として地震雲や彩雲などをあげていたという。あとは虫や動物の異常行動もそれにあたる。特に象は足の裏がかなり繊細なので地下の異変を前もって察知し地震を予知して回避行動をとるということでも有名だ。しかし地震解析がすすむにつれて、地震測定器の方に信憑性が集まるようになり、今では地震雲はすっかり鳴りを潜めているのである。3月16日の地震においても、専門家からはあっさり「地震雲なんかないよ」と否定されているのである。
雲は地震の前兆にはなりません。「地震雲」を不安に思われる方が多くいらっしゃるようですが、巷で「地震雲」と呼ばれる事の多い雲は全て気象学で説明できる子たちで、雲の見た目から地震の影響等を判断するのは不可能です。地震には日頃から備えましょう。雲は愛でましょう。https://t.co/7zvUlnKGe1 pic.twitter.com/MgHAvXZbBE
— 荒木健太郎 (@arakencloud) March 16, 2022
まあ、さすがにケムトレイルは人工雲なので、ここでいうところの地震雲とはちょっと違う。いろいろ探してみると、地震当日の午後に「天然の地震雲」を撮影している動画がアップされていました。動画なので加工とかも難しいだろうし、なにしろ地震雲の解説がなければ「ああ、こういう雲もあるよね」で見過ごしてしまいそうな雲であるからこそ、要注意のようだ。
さっきの地震の予言者いたんだけどw pic.twitter.com/Y4H4aSDAAN
— ちきん🚴♀️ロードバイク (@chickenSride) March 16, 2022
圧巻なのはこちらの地震雲。東日本大震災の時に発見された雲だそうだ。もはや天空の城ラピュタの世界だが、これは天然だとしても「なにか起きそう」な予感がしてしまうほど、息を呑む雲である。こういうのを見せられると、専門家がいくら「地震雲なんてないですよ」と言ったところで「本当はあるかもしれないじゃん」と天の邪鬼な筆者は思ってしまうのである。だって、未知の雲だってあるかもしれないし。
何度も言うけど、これが本当の地震雲。
東日本大震災発生直前。 pic.twitter.com/zeexHtSzHu— みくう (@MiKuU_39) October 1, 2014
こちらは2015年撮影のもの。放射状の不自然なかたちの雲が伸びている。この雲をみたあとに震度3の地震が起きているとのこと。
昨朝、あれは地震雲?早速撮影、結
果は昼過ぎにマグニチュード3を超える
物や、幾つか日本で地震があった。以前見た地震雲と思われる物は、本当
に気味悪くてザワザワした。海に見られ
た不気味な雲。3時間後位に震度3の地
震発生 pic.twitter.com/s3Z9ZDcxvv— ヒグマ (@TheHiguma) November 8, 2015
そして次はいかにもな地震雲である。筆者も地震雲といえば、こういったうろこ雲的で動きがないというか、空にとどまるタイプをイメージしていたので、イメージ通りの地震雲といえる。下記動画は2017年に撮影されたものである。
昨朝、あれは地震雲?早速撮影、結
果は昼過ぎにマグニチュード3を超える
物や、幾つか日本で地震があった。以前見た地震雲と思われる物は、本当
に気味悪くてザワザワした。海に見られ
た不気味な雲。3時間後位に震度3の地
震発生 pic.twitter.com/s3Z9ZDcxvv— ヒグマ (@TheHiguma) November 8, 2015
こちらは北海道地震のとき、ユニバで撮影された地震雲だ。
【北海道地震】
地元が北海道という事で
心配です。そして昨日の夕方、ユニバと夕日と地震雲。
本当だったんだ、、、。#ユニバ #地震 #地震雲 #北海道 pic.twitter.com/qxCPUTRmWc— 旅人トラベラー (@tabibitotravel) September 5, 2018
やはり、このように各地で地震とリンクした地震雲が撮影されているのを見てしまうと、地震雲がないと言われてもなあ。という気持ちになるものである。ないと言われたら意識もしないが、あるかもしれないと思って雲を注意深く眺めることで、地震予知ができれば救える命が増えるかもしれないではないか。「ない」を証明することなんてそもそもが無理なのだから、それを「ない」と言い切ることについても疑い、あるということについても「本当かな?」という気持ちはいつも忘れず、自分の頭で考えて判断していくことだ大事なのは言うまでもない。